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女は女である

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先日、ゴダールの「女は女である」を観た。
ほんとに映画は久しぶり。
学生時代は良く観てたんだが、
就職してからは、徐々に映画から遠ざかり・・・
ほとんど観ない状態になっていた。

あるとき、商店街の映画祭が開かれるのをチラシで知った。
上映作品は「眺めのいい部屋」「ひまわり」「幸福」
「山猫」「ジャック・ドゥミの少年期」「女は女である」
の6作品。
本当は全部観たかったものの、
残業で忙しい時期で、一番好きなゴダールの
作品を見ることにした。

「女は女である」はアンナ・カリーナ主演のコメディである。
カリーナ演じる主人公はあるとき突然に
24時間以内に子供が欲しいと思い立つ。
そこで同棲相手のジャン=クロード・ブリアリに相談するが、
なかなか乗り気にならない。
そこでブリアリの友人であるジャン=ポール・ベルモンドに
子供を作ろうと相談する。
そしてそこから始まるカリーナとブリアリの痴話げんかの日々。

ストーリー的には劇的なことは何一つ起こらないような
単調というか退屈というか、そんなものなのだが、
実際に観てて思わず楽しくなるような、出来事が繰り広げられる。
まさしく映画のテクニック、それと女優の力。
カリーナはどこまでも可愛らしく撮られており、
その後結婚したゴダールの想いが十分に伝わってくる。
1966年にフランスでテレビのために作られた映画「アンナ」で
ファンになった長老としては、この作品でも彼女の魅力が
とても伝わってきた。

長老はフランス映画が好きであるが、
フランス人に知り合いはいないし、
フランスにも行ったことがない。
勝手にフランス映画でフランスをイメージしているわけだが、
この作品のカリーナの演技は長老のこのイメージを
決して裏切らないものである。
カリーナは作品中でも実生活でもコペンハーゲン出身であるが、
あきらかにフランス女性である、と思ってしまう。

カリーナが演じる主人公は自由気ままに生きて、
自己中心的。
周りに迷惑もかけるが、最後には皆を幸せにするような
振る舞いである。
痴話げんかなんか、思わず長老の私生活に
通じるものを感じてしまう。

人生を思い切り楽しもう、という姿勢がこの作品の
カリーナの演技に現れていると思う。
キュートであり、おしゃれ。
また、カラーであるこの作品でその映像の中の
色使いが青や赤をうまく使い、
すごくポップである。
とても45年前の作品とは思えない。

「女は女である」
まさしくその通りの映画である。
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by blackcat1996 | 2006-10-21 01:25 | 音楽・本・映画