カテゴリ:野外活動( 17 )

分校キャンプ2006 最終章

翌日、爽快な気分で目が覚めた。

例年、出発の日の朝は
前日に飲みすぎて、多少なりとも
お酒が残っているのだが、
今回は早めに就寝したため、そのようなことはない。
もう、ここにくるのも9年目なので、
長老も少しは歳をとったのだろうか。(まだ若いけど)

朝食はスパ王。
あのインスタントのスパゲティである。
以前も書いたかもしれないが、
出発の日の朝に洗い物をしたくないという
ぐうたらな考えによる。
普段食べないせいか、意外といける。

簡単な昼食を済ませると、
のんびりと撤収準備だ。
食器やナベ、ガスストーブなどを綺麗にする。
炊事場や調理室、宿泊室なども掃除する。
シュラフを干す。
ある程度片付くと、しばらくの休憩だ。

最後の泳ぎを小学生用プールで楽しんだり、
周辺をぶらぶらしたり、
集会室でピアノを弾いたり、
余ってぬるくなったビールを飲んだり、
皆が名残惜しそうに、分校に別れを告げる場面だ。

やがて11時を過ぎる頃、長老が口を開く。
「行こうか・・・」
その言葉をきっかけに荷物を車に積み込み、
車をエンジンをかける。
私たちを乗せた2台の乗用車は、ゆっくりと進みながら、
分校を後にする。

長老は、車の助手席から、
分校にそびえる大きな木と木造校舎に
左手を軽く2、3度振って、呟く。
「また、来年。」
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山を降りると2泊3日の身体の汚れを落とし、
すっきりとするために温泉センターに立ち寄る。
分校では水を浴びることしか出来ないので、
この帰りがけの温泉が楽しみである。

十分に温泉を楽しんだ後は高速を使って熊本に戻る。
以前は国道を帰っていたのだが、
年々会員の高齢化に伴い、
疲れが増すとの理由から、最短時間で帰ることにしている。

温泉センターは山間部の集落にある。
緑が多くて、空気が美味しい。
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側の畑には栗の木があった。
まだ栗の実は立派なトゲトゲはついているものの、
緑色のままである。
秋には美味しそうな栗になるのだろうな。
(これを書いている今はすでに秋になってしまったが・・・)
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さようなら、夏休み・・・



「分校、上空より眺める」
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by blackcat1996 | 2006-10-14 02:54 | 野外活動

分校キャンプ2006 その15

夕食は何を食べたのか覚えていない。
Jが得意げにダッジオーブンでパンを焼き、
その後、鯛の塩釜焼きを作ったが、
塩がコチコチに固まって鯛の身から外れない。
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木のハンマーで叩いて、すこしづづ破壊。
ずいぶんしょっぱい鯛を食べることになった。
そういう状況で、メインディシュはこの料理となった。


<※この間の記憶がないのでこの食事の情景は
他の会員がコメント欄に書いてください。>


おなか一杯になった私たちは、
宴会へ突入した。
ホーミーが帰ってしまったので、
ホーミーは聞けなかったが、
あいかわらず会長のなりゆきギターで
歌を歌い、酒を飲んだ。

そして、校庭へ出た。
小さな砂利が敷き詰められており、
そこにブルーシートを敷いて、
皆で横たわる。
夜空が広がる。
ここには夜空を明るく照らす照明や
サーチライトはない。
星がきれいだ。

無数の星が視界一杯に散らばっている。
貴重な女性参加者のSもWも星に見入っている。
特にWは分校初参加ということで感動したようだ。
「来てよかった・・・」
静かな分校の校庭にその声はかすかに響いた。

流れ星が時折見える。
願い事を言おうとしても、あっという間で
なかなか言えない。
そんなものなんだよね。
そのはかなさが流れ星のよいところ。
ゆっくり流れてては願い事たくさん言えて、
ありがたみもないだろう。
そもそもロマンティックじゃない。

しかしながら、そんな感傷的な夜は長く続かず、
再び宴会にもどる。
長老は不参加だった副会長Nからの
差し入れである純米大吟醸酒(4合瓶)を会長と飲む。
すでにビールや焼酎を飲んでいる長老は
大吟醸の美味さに釣られ、ぐいぐい飲んでしまい、
すっかり酔っ払い、眠くなってしまった。
会長も横たわり、きつそうだ。
それに比べ、いくつか若いJはますますはハイテンションに
なって、時折奇声を発している。

ああ、眠い。
長老は教室の中へよたよたと戻り、
歯を磨いて、シュラフへ潜り込んだ。
その前に校庭の仲間を写真で1枚パチリと撮ってから。
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お休み・・・。


<この後の顛末は長老は知りませんので、
これもまた他の会員がコメント欄に書いてください。
聞いたところによるとJは校庭で丸太を枕に朝まで寝たらしいが・・・>
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by blackcat1996 | 2006-10-10 20:46 | 野外活動

分校キャンプ2006 その14

分校へ戻った私たちは、再び滝へ向かう。
昨日参加していないSとWが
滝に行きたがったからである。

長老としては、
分校備え付けのプールでぷかぷかと浮びながら、
ビールでも飲んでおきたいところだが、
そういうわけにもいかず、
滝へ行くことになった。
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滝は昨日と変るところはなかったが、
人がいないかったのは幸運だった。
これで誰の目も気にせず、
誰の邪魔もせず、無邪気に遊べる。

Kと長老はビールを持って、
早速滝の瀑布の中へ突入!
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流れ落ちる水の向こうに見える
外の景色が素晴らしい。
昨日味わった感動が蘇ってくる。
(「分校キャンプ2006 その5」)

長老はふと考えた。
この滝の裏側からの写真が撮れないだろうか?
長老は水中撮影用のカメラ(安物の
水中ハウジング付きのコンパクトカメラ)を
今回は持ってきていない。
あるのは普通のデジカメだけ。

しかし、デジカメに水は禁物。
滝の裏側では水に濡れて、故障してしまう。
そこで普通ならあきらめるのであろうが、
長老は違った。

最近はアウトドアへ行く機会もめっきり減って、
多少自然への欲求不満気味であった。
そのため、数少ないこのような機会を
思う存分に楽しみたい。
気が大きくなっていた・・・。

「Kよ、おれは今から滝の裏側に
もう一度入り、写真を撮ってくる。」
「長老、それはやめたほうがいいです。
絶対壊れます!」
昨日、アウトドアでのハードな使用で
デジカメを故障させてしまったKは諭す。

「いや、行く。カメラをタオルで包んで、
レンズの部分だけを開けていれば、大丈夫だ。
滝の裏側に入る時はぽり袋に密閉していき、
中で取り出せばよい。」
長老は得意げに語った。
「でも・・・」
困った表情を見せるKをそのままに
長老は続けた。
「直接水の落下に触れなければいい。
水しぶきだけなら、巻いたタオルで
吸収するからな。」

皆が辞めておいたほうがいい、という表情を
している中、長老は懐にカメラが入ったポリ袋を
抱えて滝へ突入した。
ビールの酔いもあったのだろう。
滝の裏側に入ると、カメラを取り出す。
バシャ、バシャ、バシャ。
水しぶきの勢いが強くカメラにどんどん当たってくる。

「しまった!」
ここで初めて長老は自分が
間違えていたことに気がつく。
いくらタオルで包んだって、
そのすきまやまた布の上から、
絶え間なく水がかかる。
カメラに水浸しになるのも時間の問題だ。

「早く脱出しなければ。」
長老は滝の裏側からの脱出を試みた。
しかし、その前にカメラのシャッターは2回ほど押した。
手ぶらで帰りたくなかった。

岸へつくと、すぐさまカメラを取り出した。
びしょびしょに濡れたタオルを
あわてて取る。
そして乾いたタオルで水をふき取る。

綺麗にカメラを拭き終わったあと、
おもむろにカメラの再生スイッチをいれた。
光が点灯する。
無事に撮れたみたいだ・・・と
思った次の瞬間、
長老の目はモニターへ釘付けとなった。

モニターの画像が写らない。
正式には写ってはいいるのだが、
画面がぶれて、無数の線みたいな模様が入り、
また2重、3重にも画像が写る。
「こわれてしまった・・・」
「同居人(妻)に怒られる・・・」
長老は自宅へ帰るのが怖くなった。
無茶な使い方を酔っ払って
してしまったということになれば、
間違いなく怒られる。
修理代が出せなくなる。

午後4時過ぎ、長老は車の後部座席で、
カメラをなるべく太陽の光に当てながら、
分校への帰路についたのであった。


追伸
後日、このカメラ
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は復活し画像も
見ることが出来るようになった。
思ったような写真は取れなかったが、
それでも雰囲気は伝えることが出来ると思う。
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「滝の裏側から外界を望む」
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by blackcat1996 | 2006-10-06 02:49 | 野外活動

分校キャンプ2006 その13

最近はブログもすっかり更新をサボっており、
7月に行ったキャンプの報告が
すでに10月の記事となっている。
そのためか、ところどころ記憶が抜け落ち、
または交錯し、会員から指摘を受けている次第である。

(前回からの続き)

キャンプ2日目の朝。
午前中は一体何をしていたのか思い出せない。
うーん。困ったものだ。
午後11時過ぎに車で山を下り、
駅に向かったことは覚えている。

駅で、福岡から来る2名の参加者を拾うためだ。
一人はSという最近のナベの会では
主力メンバーとなりつつある。

Sは長老と会長とJの男性3名とともに
無人島キャンプに参加する、
結構チャレンジャーな奴だ。
もう一人は、Wという女性でSの職場の同僚らしい。
よくこのいい加減なキャンプに参加したものだ。
事前に思い浮かべていたキャンプと、
現実のキャンプは
どう違ったのだろうか?

この二人は、電車に乗り遅れ、
到着予定の次の便でやってきた。
軽く、新人Wと自己紹介を交わす。
見た感じ、おとなしそうなOLといった感じだった。
しかし、結構酒飲みという裏情報をSから事前に得ていた。
夜に期待しよう。

あと忘れていたが、ホーミーが仕事の都合で帰るのを
見送る目的もあった。
ホーミーは入社1年目の会社で無理に2日間休暇を取り、
愛知県からわざわざこの九州の片田舎へやってきた。
新幹線運賃代の元は取れたのだろうか?
また、来年会おう。
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(さみしく駅構内へ向かうホーミー)

駅前広場に設置されたからくり時計が12時を知らせる。
音楽が鳴り響き、お殿様の人形がお城を模した
その時計台から出て来る。
まあまあ、面白い。
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また、駅にはこの地方に伝わる木製玩具「きじ馬」が
石で再現されている。
長老はこのきじ馬が好きでもう何回もおみやげに購入している。
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さて、新メンバーを加えたナベの会一行は、
スーパーで食料と酒を買い込み、
残り1日の最高の夏休みを送るために
再び、分校がある山へ向かった。
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参考ブログ
長老夜話「黒島キャンプ①
長老夜話「きじ馬
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by blackcat1996 | 2006-10-04 00:13 | 野外活動

分校キャンプ2006 番外編2

長老が毎年恒例の分校キャンプに参加する際は、
必ず、出発前日に熊本入りする。
2泊3日のキャンプであるが、早朝に出発するため
当日の高速バス、JRでは熊本へ集合するのが
困難だからである。

前日昼頃に到着すると、
まず熊本ラーメン店でラーメンを食べる。
これを食べないと来た気がしない。
いつもバスターミナルの地下にある
「桂花」か「こむらさき」のどちらかに入店する。
今回は「桂花」で食べた。
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昼食を済ますと、まず長老の役割として
キャンプで使用する備品や消耗品を購入する。
100円ショップで安くで購入するのだ。
現地のショップで入手できるかは不明であるからだ。

そして、学生時代にお世話になった店に
カステラ手土産に顔を出す。
昔は洒落た食堂であったが、今はパン屋になっている
そこで、明朝の車中や分校でのつまみ用に
天然酵母パンをいくつか購入する。
これがまた美味。

それが終わるとホテルへチェックイン。
シャワーを浴び、一休み。
6時を過ぎて繁華街へ。
ナベの会副会長Nと飲む。
いつも会メンバーか学生時代のサークルの友人と
飲むのがほとんどだ。

球磨焼酎を味わうのが目的の飲み会だ。
しかし、最近では芋焼酎に押され、
市内のお店でも球磨焼酎をしっかり揃えている店は
少なくなってきているようだ。

この日は焼酎3種類に、
焼き鳥各種、
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アジの刺身、
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そしてやっぱり、馬刺しである。
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焼酎に良く合い、酒もすすむ。
熊本人はやっぱり球磨焼酎に限る。
長老は長崎出身・育ちであるが、
熊本を心の故郷だと考えている。

熊本県庁に勤務しているくせに芋焼酎を飲んでいる
副会長Nに小言を言いながら、
梅雨明けもまだ済まない熊本の
熱帯夜は徐々に更けていった。


追加
ほろ酔い気分で入ったラーメン屋「天和」のラーメン
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by blackcat1996 | 2006-09-24 03:06 | 野外活動

分校キャンプ2006 その12

会長のギターと長老のハーモニカが夏の夜の
ミステリアスなハーモニーを奏でる中、
私たちはビール(と思っているが発泡酒である)を
片手に馬刺し、鶏刺しをつまむ。

この二つの定番メニューはこの9年間同じである。
夕食のメインはいろいろやったが、
最終的に分校の夜は馬刺し、鶏刺しに限る。
あと、スーパーで買った地元の豆腐。
この豆腐が美味い。
奴で食べると大豆の旨みが伝わってくる。
綺麗な水がこの美味さを支えているのかもしれない。

この定番メニューが出てくると、
ナベの会はすっかり飲みモードになる。
球磨焼酎を一杯、純米酒を一杯。
ゆっくりと夜は更けていく。
会長のギターがつむぐメロディーも
流行の曲から、文部省唱歌に移りゆく。

携帯電話も通じないこの分校の
静かな夜が始まるのである。

そして1時間、2時間とたつうちに
一人、二人と消えていき、寝床につく。
今回は長老が最初に眠くなり、
宴会を離脱した。
まだ、12時前だというのに残念である。

寝袋に入り込むと外で飲んでいる
仲間の笑い声がかすかに聞こえた。
おやすみなさい・・・

(寝床から)
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<追記>
深夜1時30分ぐらいにトイレのために
目覚めると皆眠りについていた。
少し飲み直そうかと思っていた長老にとっては
残念な光景でもあった。
長老は焼酎をオンザロックでちびちび飲みながら、
カメラを手にし、あまりお見せできるものではないが
皆の寝姿を記録に収めた。

会長
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ホーミー
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J
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K
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by blackcat1996 | 2006-09-16 13:00 | 野外活動

分校キャンプ2006 その11

鶏の丸焼きは70点の出来映えだった。
鶏肉自体は美味しかったのであるが、
鶏の周辺に入れたネギやセロリが
すっかり焦げてしまい、またオーブン内の
水蒸気によってそれが溶けて、
とても苦くなっていたのである。

しかもその一部が鶏の皮に付着し、
焦げたにおいまでが鶏に染みたりしていた。
「肉は美味しいが、こげた野菜は失敗だったな・・・」
長老は一部敗北宣言をしながらも、
右手はせっせと肉をつまんでいた。

しかしながら、鶏が丸一匹焼かれた状態は
日常では見ることができず、
皆、やや興奮気味に鶏をついばんでいく姿に
会員それぞれの満足度を感じることが出来た。
Jよ、ダッジオーブンを持ってきてくれてありがとう。

その後は宴会の場を校舎内に移した。
それまでは屋外の炊事場で調理したのを、
そのまま食べていたのだ。
(分校キャンプ2006 その9の記事の写真参照)

校舎内の宴会場所は巨大な金庫が置かれた
元職員室と思われるところである。
この金庫には鍵がかかっており、
中に何が入っているわからない。

多分、空であるか、この分校の在りし日の記念品なんかが
入っているかもしれないが、
私たちは死体が入っているのではないかと
20パーセントぐらい信じている。
それもまた少年時代に戻ったような夢話で
おおいに結構。

会長のギターの調べに耳を傾けながら、
馬刺しや鶏刺しを肴に、球磨焼酎を飲む。
初めは皆、夏の休日をじっくり味わうかのように
しっとりと飲んでいたが、
次第にアルコールが回ってくると、
ホーミーがホーミーやボイスパーカッションを披露したり、
Jが佐野元春を歌いだしたり、
Kが奇声を発したりして、
騒々しくなっていった。

そんな若手の活躍を眺めながら、
長老もポケットからゆっくりとハーモニカを取り出し、
ギターを抱える会長に目配せをし、
会長の右手が弦に触れるのを確認し、
そっとGの音を吹き始めた。
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焼きあがった鶏の写真
(あまり美味しそうでないのが残念)
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by blackcat1996 | 2006-09-12 18:12 | 野外活動

分校キャンプ2006 その10

ビールを空けた私たちは、鶏の丸焼きに取り掛かる。
この近辺では手に入らないだろうということで
Jがクーラーボックスでわざわざ持参した。

とりあえず、セロリやネギをおなかの中に詰め、
ダッジオーブンの中に投入。
周囲に余ったセロリやネギを並べる。
炭火で加熱すること一時間が必要である。
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その間、一同再びビールを飲む。
会長が車の中からギターを持ってきた。
このおんぼろの聞いたことのないメーカーの
クラシックギター(?)はナベの会では
旅ギターと呼ばれている。

学生時代、会長がサークルの先輩から譲り受けたもので
入手してそのまま長老のアパートに持ってきた。
そして長老はギターと出会い、練習の真似事など始めた。
また、長老と会長はヒッチハイク小旅行やレゲエイベントなど、
遊びに行くときはいつも持参した。

ときには福岡で博多どんたくの祭りで賑わう繁華街を
ギター片手に練り歩いた。
また、あるときは長崎のアーケード街で
客からリクエストをとったり、自作の童謡を歌ったりした。
いつも旅のときは一緒だった。
それで、旅ギターという。

そしてこのギターはナベの会員の手から手に渡っていった。
共有財産みたいなものだ。
今でも、ギターのボディには代々の所有者の刻印がある。
1992長老からはじまり1998年度の所有者まで。
その後は会長宅預かりとなり、
今では、キャンプの時にしか顔を出さない、
少しかわいそうな存在となってしまった。

そんな境遇をいたわるかのように、
会長が弦の音を合わせ、ゆっくりと指を動かす。
ダッジオーブンを前にブルースが流れる。
まだ梅雨も明けない、キャンプの夕暮れであったが、
真夏の夜の大人の夏休みという感じがした。
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by blackcat1996 | 2006-09-06 02:52 | 野外活動

分校キャンプ2006 その9

「長老、食事の前にとりあえずパンを焼いています。」
Jより報告があった。
そういえば、Jはプールで皆が遊んでいる最中に
途中抜け出し、調理場でなにやら作業をしていた。
パンの生地をこねていたらしい。
優秀な会員だ。

パンが出来上がる。
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不恰好ながら良い感じだ。
裏が焦げていたが、それも愛嬌。
食べてみると優しい味がした。
以前ここでうどんを作ったことがあるが、
そのとき以来の感動だ。
手作りはいい。

パンを焼いた後のダッジオーブンを
いったんきれいに掃除し、次は鶏の丸焼きを作る。
ダッジオーブンはJが気に入り、
購入したものだ。
役に立っている。

焼き上がりまで時間がかかるので、
例のものを食べることにする。
「Kよ、うなちゃんを持って参れ。」
「おっ!いよいよですね。了解。」
Kが小走りにクーラーボックスのところまで行き、
うなぎの白焼き980円(多分)のパックを持ってくる。

傍らでは、すでにJとホーミーが七輪に
炭が用意され、焼き網が載せられている。
まさしく、あうんの呼吸。
会長もどこから持ってきたのか、
竹の骨のうちわを用意してきた。

うなちゃんは二つに切られ、
網の上に載せられた。
「いいか、遠火でしっかり熱を通せ。
そしてかりっとなるくらいに皮を焼くように。」
皆に指示した。
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10分後私たちの目の前には
少し焦げ目がついたウナギが横たわっている。
これを5等分する。
一人一切れしかないが、昼間食べ損なっているので、
気持ちは高まるばかり。

わさびがないので、
柚子こしょうと醤油でいただく。
あまりの美味しさに涙が出そうになる。
かりっと焼けた皮と、さっぱりした白身の味が
なんともいえない調和を生み出している。
スーパーで買ったウナギのくせに、
すごい実力を持っているよ、このウナギ。

また調理法がよかったのかもしれない。
家庭に持って帰れば、電子レンジでチンかもしれないが、
分校にそんなものはなく、炭火の遠赤外線と微妙な火力で
すこしづつ温めていった。
根気と注意がいる仕事だった。
油断すると焦げてしまうし、あまり過熱してしまうと
水分が逃げてパサパサしてしまう。

ウナギ一切れであっという間にビールが缶が空いた。
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by blackcat1996 | 2006-08-26 12:28 | 野外活動

分校キャンプ2006 その8

分校ではT一家がプールで遊んでいた。
ほのぼのとした風景だ。
Tの子供に先ほど捕まえたトンボと
拾ったクワガタ虫を
「捕まえてきたよ!」といって渡す。
TやK、会長などから尊敬のまなざしを受ける。
よかった、よかった。

夕方5時を過ぎると、あたりも暗くなり始め、
T一家は山を下りることになった。
子供がまだ小さく、病気明けということもあり
近くの温泉センターに宿をとっているらしい。
翌日は分校へは戻らず、
家族水入らずで、周辺を巡るらしい。
来年も来いよ、と子供に言い、
みんなで見送った。

車がカーブを曲がって見えなくなると、
皆へ言った。
「さあ、夕食の準備だ!」
Jはダッジオーブンの準備に、
Kは食材を取りに、
ホーミーは調理場に、
会長は食器を洗いに、
長老はこっそりビールを持ってプールへ・・・。

困った長老である。
(注:長老は基本的にナベの会では労働の義務が
免除されているのです、と自身思い込んでいる。)

しばらくして戻ってくると、
焚き火台に炭火を起こし、
ダッジオーブンがセットされている。
食器も長年の汚れを落とし並べられ、
その出番を待っている。
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ナベの会初登場のダッジオーブンは一体どういう
実力を見せてくれるのであろうか。
期待が膨らむ。
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by blackcat1996 | 2006-08-25 22:20 | 野外活動