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長崎さるく博 中篇

長崎さるく博 前編」の続きである。


街歩きは始まった。
新地町のバスターミナルを出発する。

この新地町とは江戸時代に中国との貿易に
際して使用された蔵(倉庫)があったところである。
出島のように変った形の場所ではないが、
この地も埋立地であった。

江戸時代は中国人は唐人屋敷と呼ばれる
区域(現在では館内町と呼ばれるあたり)に
居住していたが、明治になり開国により
長崎の港も開放されたため、その唐人屋敷は
廃れて、この新地の蔵の区域に移り住むように
なった。それが今の新地中華街を形成する結果となった。

ガイドのそんな説明を聞きながら、
我々通さるく一行は中華街を通りぬけ、
丸山地区へ向かう。
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カステラの老舗「福砂屋」本店前が丸山地区の入り口だ。
ここには「見返り柳」と「思切橋跡」がある。
江戸時代よりこの丸山は遊郭として栄えた地区で、
ちょうど丸山の入り口には川が流れており、
小橋がかかっていた。

丸山から帰る際に、この橋で遊女への未練といった思いを
断ち切るといった意味から「思切橋」とその橋は呼ばれ、
橋を渡ったところには柳の木があり、
そこで人々は同じような気持ちで丸山を振り返ったことから、
「見返り柳」とその木は呼ばれるようになった。

しかしながら、橋が架かったのは明治19年であり、
すでにその頃には日本三大遊郭と呼ばれた当時の栄華は
なく、この「思切橋」跡の石の柱も江戸時代のものではない。
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江戸時代の貿易で潤った長崎の丸山で、そのような呼ばれ方を
された橋が残っているなら、大変貴重なものだが、そうではない。
そうはいっても、それ以前にも橋は架かっていたであろうから、
もしかするとその時代から「思切橋」と呼ばれ、
また実際にそういう場所であったことは十分に推測できるため、
やはりこの町の歴史を語るにふさわしい場所であることには
かわりはないであろう。

ちなみに写真に写っている柳の木も
そんなに古いものではないので
何代目かの柳であろう。
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by blackcat1996 | 2006-09-27 02:33 | 風景

分校キャンプ2006 番外編2

長老が毎年恒例の分校キャンプに参加する際は、
必ず、出発前日に熊本入りする。
2泊3日のキャンプであるが、早朝に出発するため
当日の高速バス、JRでは熊本へ集合するのが
困難だからである。

前日昼頃に到着すると、
まず熊本ラーメン店でラーメンを食べる。
これを食べないと来た気がしない。
いつもバスターミナルの地下にある
「桂花」か「こむらさき」のどちらかに入店する。
今回は「桂花」で食べた。
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昼食を済ますと、まず長老の役割として
キャンプで使用する備品や消耗品を購入する。
100円ショップで安くで購入するのだ。
現地のショップで入手できるかは不明であるからだ。

そして、学生時代にお世話になった店に
カステラ手土産に顔を出す。
昔は洒落た食堂であったが、今はパン屋になっている
そこで、明朝の車中や分校でのつまみ用に
天然酵母パンをいくつか購入する。
これがまた美味。

それが終わるとホテルへチェックイン。
シャワーを浴び、一休み。
6時を過ぎて繁華街へ。
ナベの会副会長Nと飲む。
いつも会メンバーか学生時代のサークルの友人と
飲むのがほとんどだ。

球磨焼酎を味わうのが目的の飲み会だ。
しかし、最近では芋焼酎に押され、
市内のお店でも球磨焼酎をしっかり揃えている店は
少なくなってきているようだ。

この日は焼酎3種類に、
焼き鳥各種、
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アジの刺身、
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そしてやっぱり、馬刺しである。
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焼酎に良く合い、酒もすすむ。
熊本人はやっぱり球磨焼酎に限る。
長老は長崎出身・育ちであるが、
熊本を心の故郷だと考えている。

熊本県庁に勤務しているくせに芋焼酎を飲んでいる
副会長Nに小言を言いながら、
梅雨明けもまだ済まない熊本の
熱帯夜は徐々に更けていった。


追加
ほろ酔い気分で入ったラーメン屋「天和」のラーメン
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by blackcat1996 | 2006-09-24 03:06 | 野外活動

居酒屋

8月末、東京へ出張へ行って来た。
約4年間にわたり、たびたび訪れた東京であったが、
出張も今回で最後である。
7月の出張で再会した高校の友人と再び会う。

友人と会ったお店は
江東区森下にある「山利喜」というお店。
牛もつの煮込みが看板のお店である。

友人とは現地で待ち合わせる。
長老は遅刻して現地へ駆けつけたところ、
彼は店の外にいた。
「もう30分ほど待っているがまだ入れない」
店内を覗くと、客がびっしりと入っている。
人気の店であるらしい。

それから15分ほど待って、やっと入店。
刺身とやきとんを注文する。
やきとんとは豚のもつの串焼きである。

店の雰囲気は昔ながらのたたずまいを見せて、
客で賑わい、表の看板にあった「大衆酒」と言った
文句がぴったりだ。
おじさんもいれば、若い女性もいる。
老若男女が集う店であるらしい。

長老はこういう居酒屋に興味があり、
居酒屋評論家(?)の太田和彦氏の
著作を何冊か読んでいる。
その本の中でこの店は紹介されてた。
ビールを飲みながら、「山利喜」という名前で思い出した。

お酒は九州ではあまり店頭に出ないお酒が置いてある。
最近の居酒屋では美味しい地酒をおくところも増えてきているが、
ある特定の銘柄に偏る傾向がある。
日本全国いろんなお酒があるのに、
どこの店でも同じような品揃えじゃ、飲む意欲もわかない。
しまいには地元で地元のお酒が
飲めないような状況だ。

そこでいつもは飲まないお酒を注文する。
ここでびっくり。
なんと盃が出てきたのだ。
盃ファンの長老としては嬉しいばかりだ。

また、同時に最大の名物煮込みを注文する。
ガーリックトーストも注文。
煮込みによく合うとのこと。
煮込みの肉をトーストに載せてガブリといく。

煮込みのスープがガーリックトーストと
絶妙のコンビネーションで旨みを生み出している。
いや、本当に美味い。
待った甲斐があった。
それから何杯か日本酒を注文。
トーストも煮込みも食べつくす。
最後に神亀純米で締める。

次は何年後に再会するかわからない友人と
しばしの別れの盃を傾けるのに、ふさわしい夜であった。
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by blackcat1996 | 2006-09-16 22:27 | アルコール

分校キャンプ2006 その12

会長のギターと長老のハーモニカが夏の夜の
ミステリアスなハーモニーを奏でる中、
私たちはビール(と思っているが発泡酒である)を
片手に馬刺し、鶏刺しをつまむ。

この二つの定番メニューはこの9年間同じである。
夕食のメインはいろいろやったが、
最終的に分校の夜は馬刺し、鶏刺しに限る。
あと、スーパーで買った地元の豆腐。
この豆腐が美味い。
奴で食べると大豆の旨みが伝わってくる。
綺麗な水がこの美味さを支えているのかもしれない。

この定番メニューが出てくると、
ナベの会はすっかり飲みモードになる。
球磨焼酎を一杯、純米酒を一杯。
ゆっくりと夜は更けていく。
会長のギターがつむぐメロディーも
流行の曲から、文部省唱歌に移りゆく。

携帯電話も通じないこの分校の
静かな夜が始まるのである。

そして1時間、2時間とたつうちに
一人、二人と消えていき、寝床につく。
今回は長老が最初に眠くなり、
宴会を離脱した。
まだ、12時前だというのに残念である。

寝袋に入り込むと外で飲んでいる
仲間の笑い声がかすかに聞こえた。
おやすみなさい・・・

(寝床から)
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<追記>
深夜1時30分ぐらいにトイレのために
目覚めると皆眠りについていた。
少し飲み直そうかと思っていた長老にとっては
残念な光景でもあった。
長老は焼酎をオンザロックでちびちび飲みながら、
カメラを手にし、あまりお見せできるものではないが
皆の寝姿を記録に収めた。

会長
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ホーミー
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J
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K
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by blackcat1996 | 2006-09-16 13:00 | 野外活動

分校キャンプ2006 その11

鶏の丸焼きは70点の出来映えだった。
鶏肉自体は美味しかったのであるが、
鶏の周辺に入れたネギやセロリが
すっかり焦げてしまい、またオーブン内の
水蒸気によってそれが溶けて、
とても苦くなっていたのである。

しかもその一部が鶏の皮に付着し、
焦げたにおいまでが鶏に染みたりしていた。
「肉は美味しいが、こげた野菜は失敗だったな・・・」
長老は一部敗北宣言をしながらも、
右手はせっせと肉をつまんでいた。

しかしながら、鶏が丸一匹焼かれた状態は
日常では見ることができず、
皆、やや興奮気味に鶏をついばんでいく姿に
会員それぞれの満足度を感じることが出来た。
Jよ、ダッジオーブンを持ってきてくれてありがとう。

その後は宴会の場を校舎内に移した。
それまでは屋外の炊事場で調理したのを、
そのまま食べていたのだ。
(分校キャンプ2006 その9の記事の写真参照)

校舎内の宴会場所は巨大な金庫が置かれた
元職員室と思われるところである。
この金庫には鍵がかかっており、
中に何が入っているわからない。

多分、空であるか、この分校の在りし日の記念品なんかが
入っているかもしれないが、
私たちは死体が入っているのではないかと
20パーセントぐらい信じている。
それもまた少年時代に戻ったような夢話で
おおいに結構。

会長のギターの調べに耳を傾けながら、
馬刺しや鶏刺しを肴に、球磨焼酎を飲む。
初めは皆、夏の休日をじっくり味わうかのように
しっとりと飲んでいたが、
次第にアルコールが回ってくると、
ホーミーがホーミーやボイスパーカッションを披露したり、
Jが佐野元春を歌いだしたり、
Kが奇声を発したりして、
騒々しくなっていった。

そんな若手の活躍を眺めながら、
長老もポケットからゆっくりとハーモニカを取り出し、
ギターを抱える会長に目配せをし、
会長の右手が弦に触れるのを確認し、
そっとGの音を吹き始めた。
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焼きあがった鶏の写真
(あまり美味しそうでないのが残念)
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by blackcat1996 | 2006-09-12 18:12 | 野外活動

分校キャンプ2006 その10

ビールを空けた私たちは、鶏の丸焼きに取り掛かる。
この近辺では手に入らないだろうということで
Jがクーラーボックスでわざわざ持参した。

とりあえず、セロリやネギをおなかの中に詰め、
ダッジオーブンの中に投入。
周囲に余ったセロリやネギを並べる。
炭火で加熱すること一時間が必要である。
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その間、一同再びビールを飲む。
会長が車の中からギターを持ってきた。
このおんぼろの聞いたことのないメーカーの
クラシックギター(?)はナベの会では
旅ギターと呼ばれている。

学生時代、会長がサークルの先輩から譲り受けたもので
入手してそのまま長老のアパートに持ってきた。
そして長老はギターと出会い、練習の真似事など始めた。
また、長老と会長はヒッチハイク小旅行やレゲエイベントなど、
遊びに行くときはいつも持参した。

ときには福岡で博多どんたくの祭りで賑わう繁華街を
ギター片手に練り歩いた。
また、あるときは長崎のアーケード街で
客からリクエストをとったり、自作の童謡を歌ったりした。
いつも旅のときは一緒だった。
それで、旅ギターという。

そしてこのギターはナベの会員の手から手に渡っていった。
共有財産みたいなものだ。
今でも、ギターのボディには代々の所有者の刻印がある。
1992長老からはじまり1998年度の所有者まで。
その後は会長宅預かりとなり、
今では、キャンプの時にしか顔を出さない、
少しかわいそうな存在となってしまった。

そんな境遇をいたわるかのように、
会長が弦の音を合わせ、ゆっくりと指を動かす。
ダッジオーブンを前にブルースが流れる。
まだ梅雨も明けない、キャンプの夕暮れであったが、
真夏の夜の大人の夏休みという感じがした。
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by blackcat1996 | 2006-09-06 02:52 | 野外活動